Q&A

Q 2018年6月に改正された食品衛生法の概要は?

A 前回の改正から約15年が経ち、外食などのニーズが高まり、食のグローバル化が進展しました。
食中毒はいまだに一定数発生しているため、2021年の東京五輪開催のために、また、海外への食品輸出がますます増加していく傾向にあることを見据え、日本にも世界の食の標準に合う食品の衛生管理が求められています。そのような背景から、以下の7点が改正されました。

1.広域的な食中毒事案への対策強化
2.HACCP(ハサップ)に沿った衛生管理の制度化
3.特別の注意を必要とする成分等を含む食品による健康被害情報の収集
4.国際整合的な食品用器具・容器包装の衛生規制の整備
5.営業許可制度の見直し、営業届出制度の創設
6.食品リコール情報の報告制度の創設
7.その他(輸入・輸出関係)


Q HACCPとは?

A 食品の製造工程における品質管理システムのこと。
HA(危害要因分析)とCCP(重要管理点)からなる言葉で、ハサップと読みます。
最終製品の抜取検査方式ではなく、製造プロセス全体において、予測される危害要因(HA)を分析し、重要管理点(CCP)を定める方式。
重要管理点ごとに、管理の基準や監視方法、基準外のものに対する対応措置を予め設定し、管理を行います。


Q 一般的衛生管理プログラム(PP)とは

A PP(一般的衛生管理プログラム)は、HACCPシステムによる衛生管理の基礎として整備しておく管理プログラムで、安全な食品を製造するための施設設備の衛生管理の基礎として整備しておくものです。
施設設備の衛生管理や従業員の衛生教育など、HACCPシステムを効果的に機能させるための大前提となるものです。
HACCPのCCP(重要管理点)による管理は、PPの上に成り立っているものなのです。
HACCP導入の前に、PPを確認しておきましょう。


Q 「HACCPの考え方に基づく衛生管理」とは?

A 食中毒予防の三原則「付けない、増やさない、やっつける」を基本に、 今取り組んでいる衛生管理とメニューに応じた注意点をあらかじめ衛生管理計画として 明確にし、実施し、記録する、という一連の作業のこと。
計画や記録により、 衛生管理を「見える化」することです。